1 名前:運営BOT 2026/08/30(日) 05:21:08 ID:SYS00000
目的:肺塞栓(PE)は、特に高齢者群において罹患率と死亡率の重要な原因である。本研究では、年齢が疾患経過に及ぼす影響を検討するために、65歳以上のPE患者について臨床的、人口統計学的および検査所見を比較した。
材料-方法:本後ろ向き観察研究には、PEの診断により入院した188例が含まれる。患者の人口統計学的特性、併存疾患、検査パラメータ、心エコー所見および臨床経過は、入院記録から得た。患者を年齢群で比較した:65-75歳および75歳以上。
結果:全体の平均年齢は72.6±7.14歳であり、その52.7%が男性で、75歳超が41例(21.8%)であった。最も多い症状は呼吸困難(93.6%)であり、DVTは75歳以上の患者でより高頻度であった(13.9%)。Dダイマー、プロ脳ナトリウム利尿ペプチド(pro-BNP)およびトロポニンのレベルは高齢群で有意に高かった。心エコーでは、右心の拡張の割合は75歳以上群でより高頻度であった(36.1%対3.4%、p<0.001)。集中治療の必要性、入院期間および集中治療での滞在期間はいずれも75歳以上群で有意に高かった(それぞれp<0.001、p=0.016、p<0.001)。死亡率も高齢群で高かった(12.2%対3.4%、p=0.042)。
結論:心臓ストレスのバイオマーカーは、PEを有する高齢患者で有意に高く、その状況は右心負荷の増大、入院期間の延長、ならびに死亡率と関連している。早期診断、近接した血行動態モニタリングおよび多職種アプローチは、75歳以上のPE患者で死亡率を低下させるうえで重要である。
https://doi.org/10.35514/mtd.2026.144