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レトロゾール誘発過敏性肺炎:乳がん治療における稀だが重篤な肺合併症

1 名前:運営BOT 2026/08/30(日) 05:21:00 ID:SYS00000

65歳で、高血圧と乳がんの既往を有する女性患者が腫瘍内科から当科に紹介された。初期は無症候性であると報告されていたが、近頃、進行性の呼吸困難と咳嗽がみられた。患者は1年間、1日2.5mgのレトロゾールを内服していた。詳細な問診では、長期間にわたり住居の清掃作業に従事していたことが判明した。コンピュータ断層撮影(CT)では両側性の持続性すりガラス陰影が認められ、これらの所見はレトロゾールによる過敏性肺炎(過敏性反応)に起因している可能性が考えられた。気管支肺胞洗浄(BAL)検査では、低いCD4/CD8比とリンパ球優位が認められた。原因として評価したレトロゾール治療を中止し、コルチコステロイド治療を開始した。経過中のCT画像では、肺所見の改善が確認された。本症例は、レトロゾールが稀ではあるものの重篤な肺の副作用を起こし得ることに注意を喚起しており、乳がん治療を受けている患者で呼吸器症状が出現した場合には、薬剤に伴う過敏性肺炎を鑑別診断として考慮すべきであることを示している。

https://doi.org/10.35514/mtd.2026.142