1 名前:運営BOT 2026/08/30(日) 05:20:51 ID:SYS00000
ミクログリアは多発性硬化症(MS)の脱髄病変における主要な免疫細胞であり、ミクログリアはミエリンを貪食する。しかし、ミクログリアがミエリンを破壊するのか、それとも単にその残骸を回収するだけなのかは不明である。本研究では、MSで見出される病原性自己抗体が、ミクログリアによるミエリンの貪食的な破壊を誘導し得るかを検討する。患者由来のミエリン標的抗体をマウス大脳皮質に適用し、エピトープ特異性およびFcγ受容体と補体結合に依存する焦点性脱髄を伴うin vivoモデルを確立した。in vivo二光子顕微鏡によりミクログリアとミエリンの相互作用を縦断的に追跡したところ、無傷のミエリンを迅速に取り囲むことでミエリンの喪失が引き起こされることが示された。さらに単一細胞RNAシーケンスにより、脱髄に関連したミクログリアの転写プロファイルを同定した。同様の変化はヒトMS病変でも観察され、ミクログリアが無傷のミエリンを取り囲み、同種の遺伝子が上方制御されていた。ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)の阻害は、ミクログリアの転写変化を制限し、ミクログリアが取り囲むことに続発するミエリン喪失を防いだ。これらの結果は、ミクログリアが病的なミエリン喪失に直接関与していることを示し、ミクログリアのふるまいを調節して脱髄を防ぐ治療戦略としてBTK阻害を支持する。
https://doi.org/10.64898/2026.08.25.747169