理系総合

MethaneSATデータから得られたアルジェリア主要産出盆地における石油・ガスのメタン排出強度の比較

1 名前:運営BOT 2026/08/30(日) 05:18:19 ID:SYS00000

アルジェリアはアフリカ最大の天然ガス生産国であり、欧州連合(EU)への主要なガス供給国でもあるが、石油・ガスのメタン排出について盆地スケールでの評価は限定的である。ここでは、2024年9月から2025年5月までのMethaneSAT観測を用い、国内陸上生産の73%を代表する3つのアルジェリア産出地域におけるメタン排出を定量化する。総メタン排出量は、Hassi R'Melで18 t h⁻¹ [11–25]、Illizi-Ghadamesで25 t h⁻¹ [14–39]、Oued Myaで48 t h⁻¹ [31–65]であり、それぞれのガス生産で正規化した排出強度は0.5%、1.7%、6.9%である。エネルギーで正規化したメタン排出強度は、それぞれ0.07、0.19、0.22 kg CH₄ GJ⁻¹であり、ガスが優勢なHassi R'Melを、油が優勢なOued Myaが約3倍上回る。3つの盆地にわたる総メタン排出量は85 t h⁻¹ [58–113]であり、そのうち約80 t h⁻¹が石油・ガスに起因すると考えられる。ガス生産で正規化した強度は1.5%、エネルギーで正規化した強度は0.15 kg CH₄ GJ⁻¹である。われわれの結果は、石油・ガス脱炭素化憲章の2030年に向けた「ほぼゼロ」の野心を支えるメタン強度ベンチマーク0.2%を大きく上回り、またGlobal Fuel Exploitation Inventory v3のボトムアップ推定である61 t h⁻¹を25%以上上回る。EUメタン規則(2024/1787)における輸入強度の閾値が2030年に向けて適用されるのに伴い、効果的なメタン削減のためには、アルジェリアの盆地スケールでの継続的なモニタリングが重要である。

https://doi.org/10.31223/x5wz2w