理系総合

高親和性液胞Ca2+ポンプPmc1pの喪失は、カンジダ・アルビカンスにおいてカルシニューリン応答を増強することでエキノカンジン耐性を付与する

1 名前:運営BOT 2026/08/30(日) 05:17:04 ID:SYS00000

カルシウム活性化型カルシニューリンホスファターゼによるシグナル伝達は、抗真菌薬によって課されるようなストレス条件下での真菌の生存を促進する。カルシウムは真核生物において多様な細胞プロセスを制御する必須の第二メッセンジャーであるが、同時に極めて毒性が強く、細胞質中の濃度を厳密に制御する必要がある。真菌において液胞は主要なカルシウム貯蔵庫として働き、H+-交換体Vcx1pおよびP型ATPase Pmc1pが細胞内カルシウムを隔離する。刺激により、これらの貯蔵はYvc1pイオンチャネルを介して放出され、一過性の細胞質パルスを形成して、カルシウム依存的応答を活性化する。抗真菌薬による攻撃に応答して真菌の生存性を維持するうえでカルシニューリンシグナル伝達が重要であるにもかかわらず、抗真菌曝露中の細胞内カルシウム恒常性に関与する他の多くのタンパク質の寄与は未解明のままである。ここでは、Yvc1p、Vcx1p、およびPmc1pが、第一選択のエキノカンジン抗真菌薬への曝露に耐えるカンジダ・アルビカンスの能力に影響するかどうかを調べた。本研究の結果は、Pmc1p機能の喪失が高いレベルの耐性を付与することを示した。すなわち、pmc1?/?変異株細胞は、エキノカンジンの超MIC濃度の存在下で損傷がより小さく、生存し、増殖可能であった。さらに、この表現型はカルシニューリン経路を介したシグナル伝達の上昇に依存していた。最後に、これまでエキノカンジン拮抗薬として同定された薬剤の少なくとも一部が、Pmc1依存的にカルシニューリンシグナル伝達を活性化し、エキノカンジン耐性を駆動することを示した。これらの知見は、カルシウム恒常性の遺伝学的あるいは薬理学的調節が、C. albicansとエキノカンジンとの相互作用の帰結に重大な影響を及ぼし得ることを明らかにする。

https://doi.org/10.64898/2026.08.26.747206