【背景】産科瘻孔は、出産に伴う重篤であるが予防可能な合併症であり、低資源環境において女性に不釣り合いに影響する。しかし、ザンビアにおける真の負担は、ルーチンの健康データ収集が一貫しておらず監視が限定的であるため不確かである。本研究は、ベイズモデリングを用いてザンビアの全国および地域(サブナショナル)の産科瘻孔負担を推定することを目的とした。
【方法】2018年から2023年にかけてザンビア国内の9つの全国的瘻孔修復施設で産科瘻孔の修復を受けた女性の記録をレビューし、地区別および全国規模のデータを得た。地区レベルの出生データは、国のヘルス・マネジメント情報システム(HMIS)から取得した。出生数のばらつきと観測された症例数に伴う不確実性を考慮し、瘻孔負担を推定するためのベイズ階層モデルを実装した。事後推定による負担推定値は、出生1,000件あたりで95%信頼区間(CrI)とともに報告した。
【結果】2018年から2023年の4,964,598件の出生の間に、合計928件の瘻孔症例が報告され、推定される全国の負担は出生1,000件あたり0.28(95%CrI:0.25–0.35)であった。州別の負担は、南部州で出生1,000件あたり0.07(95%CrI:0.04–0.13)から、北部州で0.61(95%CrI:0.46–0.95)まで幅があった。地区別で最も高い負担はチャマで観測され、出生1,000件あたり2.48(95%CrI:1.24–4.89)であった。
【結論】ザンビアにおける産科瘻孔の推定全国負担は、サブサハラ・アフリカの多くの高負担国で報告されている値よりも低い。しかし、地区および州の間には依然として大きな不均一性が存在する。高負担地域における母子保健サービスの強化と、産科瘻孔の予防および治療プログラムの拡大を優先すべきである。
https://doi.org/10.64898/2026.08.24.26361281