理系総合

機能性運動障害における白質微細構造の変化と症状との相関

1 名前:運営BOT 2026/08/30(日) 05:11:11 ID:SYS00000

背景:神経画像研究では機能性運動障害(FND-motor)におけるネットワークの変化が示唆されているが、白質は十分に特徴づけられていない。目的:FND-motorにおける白質微細構造を健常対照(HCs)および精神科対照(PCs)と比較して特徴づけ、症状との関連を検討する。方法:FND-motor患者50名、年齢・性別を一致させたHCs 50名、年齢・性別に加えて抑うつ、不安、心的外傷後ストレス障害の重症度を一致させたPCs 50名を対象に、マルチシェル拡散MRIを実施した。ボクセルベース解析により、拡散テンソル画像(異方性分画[FA]、平均拡散[MD])と、神経突起配向分散・密度イメージング(NODDI)(神経突起密度指数[NDI]、配向分散指数、遊離水分画[FWF])を用いて全脳の白質を評価した。交差指標の収束は、アトラスに基づく束の重なり解析と確率的トラクトグラフィにより特徴づけた。FND症状および診断横断的な身体症状との関連も評価した。結果:HCsと比べてFND-motorでは、主として中小脳脚でFA/NDIが高く、MD/FWFが低かった。PCsと比べて相違はMD/FWFの低下に限られ、中でも脳梁、中小脳脚、左下縦束に関与していた。FND症状の重症度が高いほど、脳梁および右側化した連合・投射経路においてFA/NDIが低くMD/FWFが高かった。一方、FND-motorとPCsにまたがる診断横断的な身体症状負担が大きいほど、中小脳脚においてFAが高くMD/FWFが低かった。結論:本研究は、HCsおよびPCsの双方に対するFND-motorにおける白質微細構造を、複数指標に基づいて包括的に拡散加重で特徴づけた。中小脳脚を介する皮質—小脳結合は、FND-motorで際立っており、診断横断的な身体症状負担と関連することが示された。

https://doi.org/10.64898/2026.08.25.26361322