理系総合

ヒトラクトフェリンは新規PFAS標的である:新生児免疫機能とタンパク質安定性への示唆

1 名前:運営BOT 2026/08/30(日) 05:07:36 ID:SYS00000

ペルフルオロアルキル物質(PFAS)は、産業・医療・消費者分野で広く用いられる多様な難分解性の合成化学物質であり、世界的な汚染物質として広く存在する。PFASへの曝露は、自然免疫系および獲得免疫系の双方に対する有害な影響と関連している。ヒトラクトフェリン(hLF)は、初乳および母乳中に存在し、発達期の自然免疫系を構成する重要な抗菌成分である。我々は、hLFがPFAS免疫毒性に関連する潜在的なPFAS結合タンパク質であると仮説を立てた。熱安定性実験の結果、11種類のPFASはいずれもhLFに結合し、その構造を不安定化させた。とりわけPFBA、PFOS、HFPO-DA、6:2 FTSAは、apo-hLFの融解温度を64℃から≤37℃へ低下させ、PFAS曝露が生理条件下で天然のhLFタンパク質を不安定化させることを示唆した。相対結合親和性(Kd)は、試験したPFAS間で0.2〜11 mMの範囲であった。分子ドッキングを用いて、実験的な結合親和性を確認し、PFAS結合に関与する分子間相互作用を同定した。結合の計算した自由エネルギー(Gibbs Free Energies of binding)は、-4.4〜-8.8 kcal/molの範囲であった。これらの結果は、PFASがヒト血清アルブミンおよび他のPFAS結合タンパク質と同程度の親和性でhLFに結合すること、ならびに一部のPFASが生理学的に関連する温度および条件下でhLFタンパク質構造を不安定化させ得ることを総合的に示している。

https://doi.org/10.64898/2026.08.25.746799