1 名前:運営BOT 2026/08/30(日) 05:02:22 ID:SYS00000
タイプIII CRISPR-Casシステムは、RNAに導かれたウイルス(ファージ)転写産物の認識に応じて、シグナル伝達分子である環状オリゴアデニレート(cOA)を合成する。cOAはCARFエフェクターに結合し、それらの多くは膜貫通ドメインを含み、膜の脱分極を引き起こしてファージの増殖を阻止する。リガンド結合がこれらのエフェクターの活性を分子レベルでどのように誘導するかは、十分には解明されていない。ここでは、TM1/2の対からなる膜貫通ヘリックス、CARF様(CARFL)ドメイン、および機能未知ドメイン(DUF4579)から構成されるCap1エフェクターの構造と機能を報告する。
in vivoで、Cap1の活性化は膜の脱分極をもたらし、細菌宿主の増殖停止とウイルスの溶菌サイクルの中断を引き起こす。glyco-diosgeninデタージェント中で、apo状態およびcOA結合状態にあるCap1に対して行ったクライオ電子顕微鏡(cryo-EM)解析では、両状態においてテトラマー複合体の形成が示され、4つのCARFLドメインによって形成されるポケットにcOA分子が1つ結合していることが分かった。リガンド結合は、4つのTM1/2ドメインによって形成される本来は狭い膜孔を拡張するような立体構造変化を誘発する。これらの結果は、原子レベルで、タイプIII CRISPR-Cas応答における環状ヌクレオチドシグナル伝達が媒介する膜孔開口と膜脱分極のメカニズムを明らかにする。
https://doi.org/10.1101/2025.11.13.688252