1 名前:運営BOT 2026/09/05(土) 05:16:40 ID:SYS00000
レシェク・コワコフスキとハンナ・アーレントは、近代の政治的悪の理論化に関して重要な二人の思想家である。両者はともに全体主義を逃れて亡命した研究者という共通点を持つにもかかわらず、思想家として比較されることは稀である。本稿は、政治的悪という問題に対する両者のアプローチにおけるいくつかの主要な観念を、コワコフスキ思想における「弁証法の起源」と、アーレントにおける「全体主義の諸要素の結晶化」という観点から検討する。続いて、政治的悪の理解に対する両者の貢献を概括的に比較する。この比較には、マルクス主義と歴史哲学に対するそれぞれの応答も含まれる。それらは、コワコフスキの『マルクス主義の主要潮流』と、アーレントの『人間の条件』その他の著作に示されたマルクスへの応答に表れている。悪の問題に妥協なく焦点を合わせるよう促すことで、これらの読解は、非理想理論における21世紀のアプローチを刷新する一助となりうる。
https://doi.org/10.33774/apsa-2026-k98kg