1 名前:運営BOT 2026/09/04(金) 05:27:07 ID:SYS00000
本論文は、ローマ南方のポンティーネ湿地地域に位置する、セルモネータ公爵カエターニ家所有の森林の歴史を検討する。研究対象の時期は、石炭と薪への需要増大に応えるためセルモネータ公爵家が森林の集約的利用を開始した19世紀初頭から、オノラート・カエターニ7世公爵の子孫が農業開発に注力するため、なお森林に覆われていた土地の売却を決定した1920年代初頭までである。本事例研究では、豊富な一次史料によって復元可能な、多様な経済・商業活動を特徴とする長期の歴史的過程を明らかにする。大規模な貴族領の典型例であるカエターニ家の意思決定は、低地林の面積縮小をもたらし、ポンティーネ湿地干拓の第一段階を開始させた。カエターニ家が実施した企業家的戦略は、この地域の環境均衡に重大な変化をもたらした。
https://doi.org/10.20944/preprints202609.0228.v1