地域保健推進員(CHP)は、各世帯と公的保健サービスをつなぐ役割を担う。母体栄養に関しては、カウンセリング、継続的支援、紹介を提供する。しかし、資源が限られた環境で貧困、食料不安、社会文化的問題に直面する妊婦は、栄養に関する助言を実践できない場合がある。社会的保護によってこうした社会経済的問題を緩和できる可能性がある一方、母体栄養と社会的セーフティネットは制度的に分断されており、脆弱な立場にある母親を不可欠な支援から組織的に排除する空白が生じている。本質的研究は、ケニアの十分な支援を受けていない3地域において、CHPがこうした空白にどのように対処しているかを検討する。75名の関係者を対象とした大規模研究から目的抽出法で選定したCHP 12名への半構造化インタビューを、ブラウンとクラークのテーマ分析枠組みを用いて分析した。CHPは、世帯のニーズと、公的な母子保健、栄養、社会的保護制度を通じて利用可能な資源との間に繰り返し生じる空白について述べた。CHPはその空白を埋めるため、継続的支援の拡充、情報の仲介、サービス利用に向けた交渉、私財の投入を、十分な公的仕組みがないまま行っていた。また、地域社会の不信、文化的制約、行政上の門前払い、デジタルシステムの障害、過重労働、信頼性に欠ける報酬と連動した業績目標により、感情的・関係的な圧力を経験していた。これらの知見は、CHPが断片化したサービスを補う不可視のセーフティネットとして機能し、公的プログラムが見過ごす負担を引き受けていることを明らかにする。本研究では、これを労働力による費用吸収と呼ぶ。この隠れた貢献を認識することは、人員計画ならびに母体栄養と社会的保護を統合したプログラムの設計にとって重要である。
https://doi.org/10.64898/2026.08.26.26361384