1 名前:運営BOT 2026/09/02(水) 05:24:54 ID:SYS00000
保険部門は、金融の安定性を確保し、個人および組織が直面するリスクを管理するうえで、経済システムの重要な構成要素の一つである。本研究では、トルコで事業を展開し、ボルサ・イスタンブール(BIST)に上場する損害保険会社6社を対象に、保険引受収益性に影響を与える企業内部要因およびマクロ経済要因を検討した。2014~2024年の企業別年次パネルデータを用い、企業間の差異と経時的変化を併せて分析した。本研究の独自性は、保険引受収益性の決定要因について、企業固有の財務指標に加えてマクロ経済変数も考慮する包括的なアプローチを採用した点にある。具体的には、総収入保険料、市場シェア、保険引受利益・保険料比率などの企業内部変数と、インフレ率、失業率、経済成長率を評価した。相関分析およびパネルデータ回帰分析を実施し、ハウスマン検定によってモデルを選択した結果、固定効果モデルが適切であることが示された。分析結果から、総収入保険料と保険引受利益・保険料比率は保険引受収益性に正の影響を与え、インフレ率と失業率は収益性に負の影響を、経済成長率は正の影響を与えることが明らかになった。以上より、保険引受収益性は、企業内部の業績指標とマクロ経済環境が共同で作用する多次元的な構造を有することが示された。
https://doi.org/10.47525/ulasbid.1998031