目的:本研究は、トルコで診療に従事する歯科医師の人工知能(AI)に関する知識、認識、態度の水準を検討し、これらの変数が性別、年齢、所属機関の種類によって異なるかを評価することを目的とする。材料と方法:本記述的横断研究では、包括的な文献レビューに基づいて作成した19項目の質問票を使用した。調査はオンラインで実施した。必要標本数は、既知の母集団に対する標本数算出式を用いて研究開始前に決定した。質問票への回答を完了した歯科医師274名を最終解析の対象とした。統計解析にはStatistical Package for the Social Sciences(SPSS)バージョン23を使用した。結果:参加者の73.7%がAIに関する専門的水準の研修を受ける意向を示し、70.8%がAIによって職業上の可能性が広がると回答し、73.4%がAIを治療計画立案ツールとして利用できると回答した。男性参加者は女性参加者と比較して、AIが確定診断ツールとなる可能性を有意に高く評価した(p<0.05)。若年の歯科医師(平均年齢28.24±4.56歳)は、AIが医学および歯科医学の倫理原則に抵触する可能性への懸念を有意に多く示した(p<0.001)。結論:本研究は、歯科医師のAI応用に関する認識と態度が概して好意的であることを示した。AIは、とりわけ治療計画の立案および治療経過のモニタリングに有用なツールと認識されている。一方、倫理的懸念、患者のプライバシー問題、研修不足が重大な制約として浮上した。これらの知見は、AI技術を歯科診療へ持続可能な形で統合するため、体系的な学部・大学院教育課程の整備、継続的専門能力開発プログラムの拡充、明確かつ包括的な規制・法的枠組みの確立、ならびにエビデンスに基づく臨床ガイドラインの策定が必要であることを強調する。
https://doi.org/10.51122/neudentj.2026.195